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独自の価格連動システムで自社ECが事業の柱に!水産商社の成功術

魚奏

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有限会社魚奏 代表取締役社長 辻野博之さん

創業26年目を迎える「魚奏」は、鮮魚から冷凍加工品まで幅広い水産物を飲食店に卸している水産商社です。
ECモールを複数運営しながら、カラーミーショップで自社EC「Ushop」を構築し、トータルで月商1億円以上を達成しています。
今回は、これまでの事業の歩みや自社ECとECモールの活用方法などについてお話を伺いました。

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市場の隙間を狙ったビジネスとECで急成長

創業のきっかけを教えてください。

学生時代、私はミュージシャンを目指していて、髪を伸ばして働ける場所が市場のマグロ屋しかなくて、そこでアルバイトを始めたのがきっかけです。

その後、すっかり水産の面白さに魅了され、加工技術や販売方法を学び、飲食店に水産商材を配達する事業を立ち上げました。

当時、飲食店が自ら市場へ買いに行くのが常識だった時代に、「魚をさばいて商品を店舗まで届ける」というスタイルは、まさに市場の隙間を狙ったビジネスでしたね。

初めは一人で始めた事業でしたが、今では従業員が40~50人規模になり、おかげさまで今期は年間で14億円ほどの売上を達成することができました。

なぜECを始めたのですか?

しばらく飲食店向けの卸売事業を続けてきましたが、事業が頭打ちになるのを感じ、販路を広げたかったのです。

ちょうどその頃、「ネット通販」が定着してきており、出店料が無料だったのでYahoo!ショッピングで、試しにネットショップを作ってみました。

するといきなり初月で100万、200万と売れたんです。
それまで、飛び込み営業で1件の稼ぎが数千円程度だったので、ページを作っただけで100万円以上売り上げるなら、ECはもうやめられないなと思いました。

その後の展開はいかがでしたか?

それから楽天へ出店すると、初日のスーパーセールでいきなり数千万円の売上を記録し、業界でも話題になりましたね。

その直後にコロナが来て、取引先の飲食店の多くが店舗を閉めてしまい、卸売の売上がそれまでの3分の1以下にまで落ち込みました。

ですが、コロナ禍ですでに始めていた通販事業の売上が一気に跳ね、おかげで従業員全員の雇用を維持できました。

コストパフォーマンスと自由度の高さでカラーミーショップを選択

ECモールで成功された後、カラーミーショップで自社ECを始めた理由を教えてください。

卸売業で培ったノウハウと、ECモールのBtoC事業で学んだ知識、この2つを組み合わせて、何か面白いことができないかと考えたのがきっかけでした。

自社のWebサイトに卸売り向けのカートを付けようとしたのですが、楽天のようなモールでは、出店費用やロイヤリティでコストがかかりますしBtoC向けなので、難しいと判断しました。
もっと気軽に、コストを抑えて自由に作れるサービスを探した結果、カラーミーショップが最も適していると感じたんです。

数百ものアイテムを独自の価格連動システムで管理

自社ECサイト「Ushop」の特徴について教えてください。

Ushopの特徴は、毎日変動する仕入れ価格に連動して、商品価格が自動で変わるようになっていることです。

日々の仕入れ価格を入力すると、袋詰めや配送コストなどを考慮した販売価格が、Ushopの各商品に反映されるシステムを構築しています。

毎日相場が変わる100、200アイテムの価格をアナログで管理するのは限界がありますが、Ushopなら仕入れ値に基づいて、魚の販売価格が毎日変動します。
そのため、安くなったタイミングでお客様にお得に購入していただけるのです。

販売価格が自動で決まるのはECならではのシステムですね。

はい。このシステムのおかげで、楽天と同程度かそれ以上の流通量をUshopで実現できています。

今はこの自社ECが事業の柱となっており、他のECモールと合わせると月間約1億円の売上があります。
ですが、この自社ECの制作や運用は、ほとんど私一人で行っており、あとは仕入れ価格の入力やカスタマーサポートをしている従業員が数名いる程度です。

少人数でこの規模の売上を管理できるのは、カスタマイズ性の高いカラーミーショップで独自の価格連動システムを構築できたおかげだと思います。

カスタマイズの柔軟さ以外に、カラーミーショップの魅力は何かありますか?

「処理速度の速さ」ですね。長年使っていますが、処理が速く、エラーが少ない。
これはECサイトを運営する上で非常に重要です。

もし同業者からおすすめのサービスを聞かれたら、私は真っ先にカラーミーショップを勧めますね。

また、最近利用している「生成AI機能」も非常に役立っています。
AIに依存するのではなく、自分の表現が適切に伝わっているかを確認するツールとして活用することで、質の高い商品ページを作成できています。

各ECモールとの使い分けはどのようにされていますか?

各ECモールは基本的に一般の消費者向けのBtoCECサイトになっています。

また、楽天では毎月約2万件以上の配送があるので、同梱するチラシに全て「Ushop」のリンクを入れ、自社サイトの認知拡大に役立てています。

食品流通の新しい形を創出していきたい

EC事業の今後の目標を教えてください。

現在のEC事業は、当社の事業全体の半分以上を占めるまでに成長しました。

今後、国内市場の縮小を考えると、やはり越境ECが必須だと考えています。
日本の食材は海外の需要が高いですが、挑戦する食品事業者はまだ少ないため、大きなビジネスチャンスですし、国の貿易においても重要な役割を果たすはずです。

会社全体として目指すところはありますか?

食材の配達もECも、私はあくまで、お客様への伝達手段や流通手段だと捉えています。
私たちが目指すのは、食品流通の新しい形を創出することです。

そのためお客様が欲しいものを、理想の価格で手元に届けられるよう、ECというツールも活用しながら、これからもさまざまなサービスや取り組みを展開していきたいですね。

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