岩手県で120年以上の歴史をもつ老舗和菓子店「松栄堂」。
看板商品・ごま摺り団子は発売から30年以上親しまれ、2025年には人気ドラマに登場したことでも話題を集めました。
今回は、5代目社長の小野寺 宏眞さんに、カラーミーショップ導入のきっかけや運営の手ごたえ、今後の展望について詳しく伺いました。
5代目が受け継いだ老舗和菓子店
まずは松栄堂の成り立ちと小野寺さんについて、簡単に教えてください。
松栄堂は、岩手県一関市で1903年(明治36年)に創業し、私で5代目になります。
創業当初の商品ラインナップは、飴玉やパンなど駄菓子屋に近いようなものが多かったのですが、2代目からは本格的な和菓子の製造を行うようになったと聞いています。
小野寺さんが5代目を継ぐことは、幼い頃から決まっていたのでしょうか。
そういう育て方をされてきた、という感じですね(笑)。
僕自身は大人になってからしばらく会計事務所で働いていましたが、2010年に地元へ戻ってきました。
その直後に東日本大震災が発生したりといろいろ大変でしたが、なんだかんだあって2014年に社長に就任し、今に至ります。
「忙しいのに利益が出ない」モールに限界を感じて自社ECへ
カラーミーショップを導入されたのは2012年ですが、それ以前はどのようなEC運営をされていましたか。
実は、私が家業に入る前から、地元業者さんの作ったシステムでEC運営はしていたんです。
私が戻ってきてからは大手ECモールにも出店し、それなりに売上は立ったのですが、モールだと広告費などのコストがものすごくかかるじゃないですか。
「忙しいのに意外と利益が出ないな」という感覚でずっとやっていて。
モールはちゃんとやろうとするほど費用がかさみますよね。
はい。ちょうどそのタイミングで東日本大震災が起きて、発送も製造も流通も全部ストップしてしまったんです。
震災を機に「もっと利益重視でやっていかなければ」と思い、ECをきちんと見直すために地元の制作会社に相談したところカラーミーショップを勧めていただき、移行を決めました。
モールから自社ECへ切り替えてみて、コスト面の変化はいかがでしたか。
モールにかけていた費用と比べると、およそ1/10くらいになりましたね。
なんといっても利益率が全然違います。自社ECに切り替えたことで想定以上に利益率が上がり、コスパという意味では比べものにならないほど良くなりました。
実際にカラーミーショップを使ってみての印象をお聞かせください。
必要な機能は一通りそろっていますし、「価格以上のサービスがある」とずっと感じています。
現在は主に担当スタッフ2名がサイト更新や商品登録などを担当していますが、私自身もちょっとした修正くらいなら行えるので、操作のしやすさも気に入っています。
そして、2026年3月からは「プレミアムプラン」への切り替えを予定しています。
売上分析や集客面など、自社に足りていない部分をいろいろとアドバイスしていただけるそうなので、期待しています。
テレビ放映後にアクセス・注文が殺到。カラーミーショップが受け皿に
2025年、日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』に看板商品の「ごま摺り団子」が登場しましたが、当時の反響はいかがでしたか。
すごかったですよ。放映直後はもちろん、TVerの見逃し配信期間中もずっと売れ続けてました。
通販としての売上は1.5倍、年末ということもあってふるさと納税額が900%以上にまで伸びたので、テレビでの影響としては過去イチでしたね。
アクセスと注文が集中しても、カラーミーショップがしっかりと受け皿になってくれていたおかげで、顧客の取りこぼしを防ぐことができたと思います。
普段の集客はどのようにされていますか。
年2回、お中元とお歳暮の時期に既存のお客さまへ紙のDMをお送りしています。
電話注文も意外とまだまだ多いので、幅広い年齢層のお客さまに対応できるようにしています。
あとはInstagramを中心にSNSも活用していますが、テレビ放映直後はXの反応も大きかったですね。
DMとSNSで幅広い層にリーチしているんですね。ECで購入されるのはどんな方が多いですか。
首都圏の方、特に40〜50代女性が多いですね。贈答用にまとめて買っていただくケースも多いです。
近隣地域だけでなく全国的に自社商品をPRでき、購入していただけるのは、ECサイトならではの利点だと感じます。ECを始めたことで商品が全国に広まっている実感は間違いなくありますね。
今後の事業展開について、展望をお聞かせください。
ECサイトと輸出の売上比率を今後さらに伸ばしていきたいと考えています。
海外にはすでにtoBで冷凍品を輸出していますが、将来的には個人のお客さまへも直接届けられるようになればもっと可能性が広がると思っています。
ただ、個人向けに冷凍商品をお届けするのはハードルが高いので、まずは常温でも対応できる商品開発から進めていきたいですね。
国内向けにはどのように販路を広げていく予定でしょうか。
EC運営に近道はないと思うので、今後も地道な発信と工夫を徹底していきたいです。
国内でもうちのことを知らない方はまだまだたくさんいるので、ECを通じて認知を広げていけたらと思います。あとは、通販に合った商品開発も今後の課題ですね。
最後に、これからECを始めようとしている方へメッセージをいただけますか。
「いろいろなお客さまとつながれる」っていうのがこの商売のやりがいであり、おもしろいところですよね。
ECサイトを始めたことで、単に売上が上がるだけでなく、お客さまと接することでのやりがいも増えていきます。ぜひトライしていただくのがいいと思います。
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