旅行好きのあなた。外国の雑貨を買い集めて、いつかお店を開いてみたいなぁ… そんな夢を持ったことありませんか?
今回は、昨年12月に開催したイベント「世界のおみやマーケット」で大好評だったトークショー「海外雑貨ショップの店長さん2人に聞く!リアルな買い付け事情、教えます」の様子をお届け。前回の記事に続き、より詳しい体験談を交えてお送りします。それでは、さっそくどうぞ♪
目次
お話を伺ったのは、こちらのお二人!
「qiao(チャオ)」店長・松田めぐみさん
「旅する雑貨 ゆいゆい堂」店長・滋井庸介さん
勇気を出して現地の暮らしに飛び込めば、貴重な体験ができる。
滋井さんは、買い付け旅で思い出に残ってるエピソードなどありますか?
警察に捕まったんですか!? その後どうなったんですか。
日本じゃなかなか無い体験ですね…。
「明日にはこの町を出なさい」と忠告されたんですけど、そのあとも懲りずに残って、さらに山奥の町を目指しました。(笑)
その町をさらに奥へ行った先、標高4千メートルくらいに、修道院だらけの町があって。ところどころに中国共産党に焼き討ちされた所がまだ残っていたり、“鳥葬”(※)という風習が残ってるような、珍しい地域です。見晴らしの良い、すばらしい町でした。
※亡くなった方を鳥に食べてもらうことで、天に帰らせる葬儀
どうやってその場所を知ったんですか?
好奇心旺盛ですね!そのほかにも記憶に残ってるエピソードはありますか。
ネパール・カトマンズで、物売りの女の子のお家に招待してもらったことです。彼女の家族は中国から出稼ぎに来ていて、6畳くらいの小屋に4人で住んでいました。鉄筋の入ってないレンガ造りで1日の4分の3は停電しているような状態なんです…。訪れたときも停電していて、ろうそくを点けてご飯を食べました。そんな貧しい状況なのにあたたかく迎えてくれて、とても嬉しかったです。
別の意味で印象深かったのが…インドに行った時のこと。市場で知り合った自転車屋さんにコーヒーをごちそうしてもらったのですが…その3日後にお尻から血が出ました。(笑) 彼はカースト制度の下の方のランクだったみたいで、家が貧しく、水は自宅に掘った井戸水のものだったようです…。こんな経験したのも、今ではすっかり楽しい思い出です!
松田さんは、何か印象的なエピソードなどありますか?
現地の人に聞いたらゴミの回収車が来るから待っているとのこと。どういうことか分からないまま待ってみると…やってきたゴミ回収車にみんながゴミを放り込んでいきました!不思議な光景でした…。
台湾では、朝ではなく夜にゴミを回収するんですね。
絶品中華にカオマンガイ…買い付け旅の楽しみは…やっぱり食事!?
松田さんは、中国などよく行かれるそうですが…やっぱり食事はおいしいんですか?
こちらはタイのカオマンガイで、2週間滞在してたら7回は絶対に食べます。甘辛いタレが絶妙においしいんですよ。
左の写真が、台湾の新幹線に乗った時の駅弁です。白いご飯に揚げた豚肉と漬物が乗っかっています。味はおいしいんですけど、見た目が・・・茶色いですね。(笑)
右の写真は、旅先で出会ったオランダ人と台湾人と一緒に朝食を食べている様子。彼女たちとは今でも連絡を取り合っています。
好きなものでも、売れなかったら「次」がなくなってしまう。
買い付け旅で、苦労したことや辛かったことなどあったら教えてください。
工場や買い付け客を相手にしているお店を探しても、小さな村だと売れそうなものはごくわずか。海外の商品の価値基準と日本の基準は全く違うので、そのことを念頭に品定めしないと苦労すると思います。
売れなければ、いつになっても買い付けに行けず、同じ商品を並べることになってしまう。できるだけそういう事態にならないよう買い付け力というか、売れ筋や適性量を見極める感覚を養おうとしてます。ネットショップを開店してだんだんと分かってきました。
次の買い付けのためにも、どんなものをどれだけ仕入れるか、どうしたら売れるか…そこまで考えなくてはならないんですね。最後に、お二人の今後の目標や夢を教えてください!
今後もお二人を応援してます! 滋井さん、松田さん貴重なお話ありがとうございました。
海外雑貨買い付け旅のポイントは…?
前回の記事では、買い付け旅で覚えておきたいコツをご紹介しています。いつか買い付け旅にチャレンジしてみたい方、必見の内容です。こちらもぜひご覧ください!