福岡県久留米市で40年以上愛され続ける人気のうどん店「久留米 立花うどん」。こだわりの出汁がよく絡むふわふわの釜揚げ麺が特徴で、創業以来の看板商品「肉ごぼ天うどん」は、地元の人々から根強く支持されています。今回は、カラーミーショップへのECサイト移設や、制作パートナーと二人三脚での運営体制について詳しくお話を伺いました。
使いやすさで選んだカラーミーショップで、効率的な運営を実現
まずは「久留米 立花うどん」創業の経緯を教えてください。
もともと柳川市に「立花うどん」という店がありまして、その立ち上げに携わった父が独立し、ここ久留米に店を出したのが始まりです。
僕が小学4年生の頃に開店して、当時から年越しそばの売り子をさせられてましたけど(笑)、店を継いだのは30年前くらいですね。

お店の味が、長年地元で愛されている秘訣は何でしょうか。
店を継ぐにあたり、僕は「絶対に味を変えない」ことを決めていました。
出汁の濃さや麺の固さなど、お客さまの好みはさまざまですが、毎日食べても飽きないような調和のとれた味を守り、先代が作った「店の味」をブレさせないようにしています。
カレーうどんなどの新メニューは僕の代で増やしていったのですが、それがメディアに取り上げられるようになったことは大きかったかもしれません。
ECサイトで販売を始めたのはいつごろからですか。
20年ほど前ですね。遠方のお客さまから「地方発送してほしい」という声が多かったんです。
当時は今のような冷凍麺がなかったので送れるのは生麺だけでしたが、配送先のほとんどは関東でした。関東のうどんと福岡のうどんって全然違うので、やっぱりニーズがあるんだなと。そこで、店のホームページを作る際にECサイトも併設することにしました。

カラーミーショップに移行されるまでは別のシステムを使われていたんですね。
はい。以前は別の制作会社に委託し、WordPressのプラグインを利用して他のカートシステムを使っていましたが、メンテナンスも追いつかない状況が続き、現在の制作会社に相談しました。
カラーミーショップを選んだ決め手は何でしたか。
受注確認やメールの返信、発送処理といった日々の業務をスムーズに進めるには、管理画面がシンプルで、誰にでもわかりやすいことがとにかく重要でした。
一連の流れが円滑に回せるかどうかがサービス選びの判断基準になりましたね。
実際に利用してみて、PC操作に詳しくないスタッフでも迷わず運用できるので助かっています。
専門的なシステムやデザイン構築は制作会社に委ね、私たちは受注処理と発送に集中する。この役割分担がうまくいっているのは、カラーミーショップが使いやすいおかげだと思います。
運営は制作会社と分業されているんですね。商品の発送管理で工夫されている点はありますか。
うちには冷凍商品と冷蔵商品があり、それぞれ発送方法や消費期限が異なるんです。
こうした商品の性質にカラーミーショップの機能がどこまで対応可能か、到着指定日などのリードタイムの設け方については制作会社さんのほうで事前によく調べて設定していただきました。
キッチンカーとLINEで、全国の顧客をECサイトへ
お店のサイトを見ると、出店情報がこまめに更新されていますね。キッチンカーでの出張もされているとか。
福岡ソフトバンクホークスの選手の自主トレに炊き出しに行ったことがきっかけで、現在もPayPayドームで試合があるときに出店したり、全国各地のイベントにも参加したりしています。
キッチンカーでの展開は、ECサイトの売上にも影響しますか。
かなり影響しますね。キッチンカーでうちのうどんを食べてくださった各地のお客さまが、実店舗には行けなくても、オンラインで注文してまた食べてくれるっていう流れが生まれています。
最近はLINEを通じた集客にも注力していて、実店舗やキッチンカー、そして各地の冷凍自販機にもLINEのQRコードを設置し、LINEからECサイトへアクセスできるような導線を作っています。

LINEでの集客効果はいかがですか。
昨年ECサイトで期間限定のキャンペーンを開催したのですが、LINEで一斉送信してみたところ、通常の3倍近く売り上げました。夏場は暑いから売上が伸びにくいと思っていたんですけどね。
購入確度の高いファンに直接情報を届けられたのは大きいですね! 最後に、今後の立花うどんさんの目標を教えてください。
昔は親に手を引かれながら来店していた小さな子どもたちが、いつしか自分の子どもを連れて来てくれるようになりました。
これからも年数を重ねて、そんな商売をずっと続けていけたら嬉しいですね。やっぱり幼少期に食べたものが一番のふるさとの味になりますから。
ECサイトに関しては、まだ実現できてはいないものの、いずれは定期販売もやりたいと考えています。それもカラーミーショップを選んだ理由の一つでしたからね。
また、顧客にとって、より買いやすい環境を整えていくことが大切だと思うので、購入のハードルを下げるための決済手段をどんどん追加していきたいです。
昨今は配送料も高騰していますが、それでもECサイトを始めたことでかなり便利になりました。今後も時代のニーズに沿って、変わらない味を全国に届けたいと思います。

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