
今年幸せを掴むのは誰? 1月しか食べられない王様のスイーツ「ガレット・デ・ロワ」
カスタードクリームとアーモンドクリームがたっぷり入ったサックサクのパイ。
今日ご紹介するのは、フランスの伝統菓子「ガレット・デ・ロワ」。なんとこちら、1月しか食べられないお菓子なのですが…みなさんはご存知でしたか?
フランス語で「王様のお菓子」を意味するガレット・デ・ロワ。
現地では、1月6日の「公現祭(エピファニー)」の日にいただくのがお決まり。家族や親戚、友だちが集まる場で新年を祝うのに欠かせないおやつです。
※公現祭 … キリストの誕生を祝い、東方の3博士がお祝いを持ってたどり着いた日のこと。
パイの中には「フェーブ」と呼ばれる小さな陶器の人形が1つだけ入っています。
みんなで切り分けて食べるとき、フェーブの入っているところが当たった人は、その日の王様・女王様として大いに祝福されます。彼らは願いが叶い、その幸運は1年間続くといわれているのだとか!
新たな年が明けると同時に、フランスのケーキ屋やパン屋では ガレット・デ・ロワ が山積みに! これを食べないと1年が始まらないとばかりに、みんなが買いにやってくるのです。
そんな「ガレット・デ・ロワ」を作る本場フランス仕込みのパン屋さん
今日ご紹介する「ガレット・デ・ロワ」を作っているのは、愛知県名古屋市にあるパン屋さん「Blanc Pain(ブランパン)」。
フランスで15歳のときからパン職人として働いていたムッシュと、お菓子の勉強をしにフランスへ留学していたマダムが、日本で一緒に立ち上げた同店。
ムッシュは2009年に天国へと旅立ってしまいましたが、その後も彼の言葉・しぐさのひとつひとつをバイブルとして、本場の味と食感を大切にしたパンを作りつづけています。
そんなブランパンさんの自信作「ガレット・デ・ロワ」がこちら!
何度も寝かせ、何度も折りたたみ、ていねいに作られたパイ生地はサクサクとした食感。発酵バターの濃厚な味が口の中でじわりと広がります。
パイの中には、アーモンドクリームとカスタードクリームを合わせて作られた「フランジパンヌクリーム」がたっぷり!
香ばしい味わいのアーモンドクリームと、素材のまろやかな甘さが活きたカスタードが絶妙に混ざり合って、しっとりホクホク、コクがあって優しい風味に仕上がっています。
1ホールの直径は約 16 cm。家族の1年間の幸せを願って、休日のティータイムにみんなで「ガレット・デ・ロワ」を囲んでみてはいかがでしょう。
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