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全国で110人!馬居さんが馬居さんに会いに行った話

いつも画面越しに見ているネットショップのむこうには、想いのつまった“モノ”とそれを届ける“”たちがいます。このコーナーでは、知られざる商品開発ストーリーやお店の裏側に迫る現場レポートをお届けします。
今回ご紹介するショップ
徳島県鳴門市にある創業410年の老舗メーカー馬居化成のバスソルトブランド「NEHAN TOKYO」。代表の馬居さんとよむよむカラーミー編集部のうまこさんは偶然にも同姓。なんだか雰囲気も似ているようで…。今回は馬居化成の成り立ちと馬居のルーツを辿るため、馬居さんが馬居さんに会いに行きました。

馬居さんとカラメル編集部のうまこさんは似ている

こんにちは。よむよむカラーミー編集部です。
馬居化成が手がけるコンセプトショップ「NEHAN TOKYO」のオープニングパーティで、編集部メンバーは思いました。
「NEHAN TOKYO」代表の馬居さんと編集部のうまこさんは似ている、と。

似ている

うまこさんの旧姓も馬居ですよね?

うまこ:そうです。今まで馬居姓は家族しか知らなかったのですが、馬居さんが笑ったときのシワの入り方が、うちの父とまったく同じでした。

もしや、お2人には何かしらの繋がりが…?

あるのかもしれないですね。でも、うちは親戚の繋がりがあまりなくて、自分のルーツをよく知らないんです。

馬居化成は徳島県の最古企業ですし、会社の成り立ちを伺えば、うまこさんのルーツも辿れるかもしれませんね。

確かに! 創業400年を超える会社がどんなふうに400年という時代を渡ってきたのかも気になります。

ちなみに、馬居姓は全国で110人ほどしかいらっしゃらないんですね。

少ないですよね。父から聞いた話ですが、馬居さんという人が「電話帳で見つけた」と言って家に電話してきたことがあったそうです(笑)。

 
というわけで、馬居化成の成り立ちと馬居のルーツを辿るため、馬居さんが馬居さんに会いに行きました。
 

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ここからは、うまこさんのインタビューをお届けします!

徳島県の最古企業、そのルーツとは?

今日は家族に「同じ名字の方にお話を伺いに行く」と話してから来たんです。そうしたら、「ぜひ、馬居の起源を聞いてきてくれ」と言われました。

ははは。この資料、持って帰っていただいていいですよ(笑)。

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さっそくですが、馬居化成の成り立ちを教えていただけますか?

馬居七郎兵衛という人が関ヶ原の戦いの前年(1599年)に、徳島県の鳴門市で塩田を開いたところからスタートした会社なんです。
代々塩を作ってきた馬居の子孫が、1918年に塩の専売法が変わったのを機に、塩を生成するときに派生するにがりを原料とする製薬業を始めました。

にがりって何に使うものですか?

一般的には豆腐を作る時に使いますよね。

あのにがりですか!

化学品の原料としても使われていたようです。
そういった流れがあって、塩に関連性の高い化学品を販売する商社になっていきました。

海水から塩を作る段階で派生する化学成分を販売されていたんですね。

そうです。現在は、ほとんど化学合成なんですけど、今でも100種類を超える化学品を取り扱っています。
その商品の中に「硫酸マグネシウム」(NEHAN TOKYOで販売しているエプソルトの主成分)というのがあるんです。

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馬居化成のスタート

化学品の専門商社としてやっていたのですが、ある時に塩の製法が変わることになってしまって。安定的に、にがりや硫酸マグネシウムが獲れなくなったんです。

なんと…。

商社としてお客さま物を卸しているわけですから、供給責任があります。しかし、大本が物を売ってくれないという大きな危機でした。そのまま放っておけば会社が潰れてしまうので、思い切って自分たちで硫酸マグネシウムを作り始めました。そこから、硫酸マグネシウムのメーカーとしての馬居化成がスタートしたんです。

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それは、いつぐらいのお話ですか?

1946年、昭和21年ですね。現在は、自社製品で硫酸マグネシウムを核にして塩化マグネシウム、硝酸ナトリウム。横展開として、動物用の医薬品やトラックのディーゼルエンジンをきれいにする尿素水も扱っています。
そして、最近はBtoCで入浴剤を作り始めたというわけです。

塩屋さんとしてスタートして、化学品の製造メーカーへと成長されたのですね。思っていたよりも理系のお話でした。

私自身は理系ではないんですけど、会社は理系ですね(笑)。

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同じ馬居でも、うちの家族はすごい文系だなぁ。

いやいや、うちの家族もみんな文系ですよ。

馬居は文系!

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馬居七郎兵衛さんの話

馬居の起源は、お塩を作っていたというところだったんですね。

そうですね。製塩の技術者として、阿波藩主の蜂須賀家正公に呼ばれて。

「塩田を作りなさい」と。

任命されたところが最初です。

そこから馬居が生まれたんですか?

馬居七郎兵衛はもともと播州荒井浜というところに塩の技術者として住んでいたので、鳴門に呼ばれる前から馬居さんというのはいたでしょうね。

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呼ばれて発生したわけではないか(笑)。播州荒井浜というのは、今でいうとどこですか?

兵庫県高砂市です。そこから鳴門に連れて行かれたんですね。

実はうちの父も鳴門出身なんです。同じですね!

同じ親戚なんでしょうね!

ルーツは兵庫県だったんですね。へぇ〜!

兵庫県のお祭りで、その年の有名人を題材にする演目があるんですって。その中に馬居七郎兵衛を題材にした年があるから、播州荒井浜では偉人なのかもしれないね。

題材にしてもらえるほどのすごい人だったとは。
お塩を作っていた人が起源らしいというのはなんとなく父に聞いていたんですけど、もとが兵庫だと知れて嬉しいです。

よかった、よかった。

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まじめでユニーク。NEHAN TOKYOのバスソルト

最後に、商品について伺わせてください。
NEHAN TOKYOさんのバスソルトは独自の世界観があって、アートボムなどはひとつの作品を見ているような気持ちになります。

アートボム

とにかく、世の中になくておもしろいもの、癒しを感じられるものが作りたいという想いが込められています。エプソムソルトとしての効果の面でも、まじめにMADE IN JAPANのしっかりしたものを作りました。

最近はコラボ商品なども作られていますね。

第1弾がメイクアップアーティストの早坂香須子さんとのコラボ商品です。

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これは、早坂さんが考えられたコンセプトのバスソルトです。オーガニックの成分で匂いを作っていただきました。

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手紙を渡すように、プレゼントしやすい形ですね!

こちらが第2弾、サーフアートの豊田弘治さんとのコラボ商品です。

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第3弾も準備中ですし、アロマオイルも作る予定です。

発売が楽しみです! 今日は貴重なお話をありがとうございました。

NEHAN TOKYOへのアクセスはこちら

【住所】〒107-0061東京都港区北青山3-10-21
【アクセス】地下鉄銀座線、半蔵門線、千代田線 表参道駅 B2出口徒歩3分
【営業時間】11:00〜19:00
【休業日】火曜日
【電話】03-6433-5589

NEHAN TOKYO 公式サイトはこちら