福岡県糸島市で製塩業をベースに、看板商品『またいちの塩』や『しおをかけてたべるプリン』などの商品開発や販売、飲食店を展開している新三郎商店株式会社。ネットショップを開設後アプリを導入し、ネットでの卸販売を始めた経緯や成果について、システム管理部の万野 潤二さんにお話を伺いました。
手作業の自動化と取引先の開拓のため卸販売アプリを導入
新三郎商店のネットショップを開設した経緯を教えてください。
入社した時は毎月100件くらいの注文を電話やFAXで受けていたので、すぐにネットショップを立ち上げました。
もともとエンジニアとしてIT企業で働いていたこともあって、入社したら受注をデジタル化したいと思っていたんです。
その後テレビで「しおをかけてたべるプリン」が紹介され、2日で一気に1,000件の注文が入った時も、アナログだったら難しかったかもしれませんが、ネットショップのおかげでどうにか受けられましたね。
カラーミーショップで卸販売ができるようになると聞いた時は「待ってました!」という思いでした。もちろん、卸販売アプリはリリース後すぐに導入しています。
卸販売アプリをすぐ導入したかったのは、何か課題があったのでしょうか?
主に業務の自動化と、販路開拓のためです。
導入前は電話やFAXで受けた注文を、スプレッドシートで管理していました。「入金済み」「発送済み」などのステータスをその都度スタッフが手動で変えるという感じで。
でもスプレッドシートでの管理はシートの編集を間違ってしまうなど、ミスも起こりやすくリスキーだったので、そもそもやめたいと考えていました。
また、電話注文だとロットや掛け率について質問されても即答できなかったり、料金を間違ってしまったり、在庫管理も煩雑になるといったことが課題でした。
もちろん店舗からの直販のほうが利益率は高いので注力はしたいのですが、それだと販売できるのも地域住民の方や、福岡周辺の企業に絞られてしまいますよね。
取引先を開拓するためにも、ネットでの卸販売を広げていこうとしています。
ネット卸販売で業務の効率化を実現。時間をかけた分の成果を実感
ちなみに、実際に卸している取引先はどのような企業なのでしょうか?
九州のスーパーや百貨店、調味料を取り扱っているお店、あとはカラーミーショップユーザーの「うなぎの寝床」さんなど約50社とお取引させていただいております。
さまざまな取引先へ、ネットでの卸販売をお知らせしていったのですね。
もちろん、すんなり応じてくださらない取引先もありましたが、「今後はオンラインではないと受け付けない」という本気の気持ちで、ネットショップチームのスタッフにめちゃくちゃ頑張って誘導してもらいました。
それなりの時間はかかりましたがその分、成果は十分得られたと感じています。
具体的にはどのような成果がありましたか?
まずスプレッドシートで管理しなくて良くなったので、人的なミスやトラブルが起こるリスクが減ったと思います。
ロット数や掛け率も「卸販売業者向け」「飲食店など業務用向け」で分けて設定できるので、質問されて答えられなかったり、ロット数を間違って入力してしまったりということもなくなりました。
課題とされていた業務の効率化も叶いましたか?
はい。発送までの1つ1つの作業が自動化されたので、業務効率もアップしています。
これまでは例えば入金されたら、注文番号を入れたメールを作成して「ご入金ありがとうございました」と送って、発送が完了したらまたメールを作成して送って…という作業が発生していました。
でも、カラーミーショップの卸販売アプリにしたことで、入金確認もボタンを押せば完了しますし、注文が入った時も取引先へ自動でメールが送られるので便利ですね。
ひとつひとつは大した仕事ではないものの、細かい作業がたくさんあり発送まで時間がかかっていましたが、卸販売アプリで自動化されたので作業が楽になったと感じています。