こんにちは。カラメル編集部の山口です。
私の家の近所には、パンケーキを焼いて Instagram に「#pancakesculpture」タグをつけて投稿するのが趣味の鹿くんという後輩が住んでいます。
私はこのパンケーキを食べてみたくて仕方がないのです。
同じ町に住むようになって、はや1年。
初めて鹿くんの家に行く機会ができたので「パンケーキミックスを持って行くから、私のために焼いて欲しい」とお願いしました。
持参するのは「マリールゥのパンケーキミックス」です。
こちらのパンケーキミックス、北海道産の薄力粉と全粒粉、喜界島産の粗糖、アルミフリーのベーキングパウダー、天日塩がミックスされていて、その他の添加物は一切入っていません。卵と牛乳なしでおいしく焼けるので、アレルギーがある方にも安心なのです。
鹿くんちに来ました
ついに部屋に入ったぞ! という感激もそこそこにパンケーキの準備をお願いすると、おもむろにクローゼットを開ける鹿くん。
ここにでも入っていろと言われるのかと思いましたが、鹿くんの目的は食器を取り出すことでした。
クローゼットの中に食器をしまうという瑞々しい発想、磁器の白さも眩しい限りです。
こちらのマグカップはご両親からの就職祝い。
「大海原をゆくクマちゃんのように頑張って欲しい」という願いが込められているとのことで、私も思わず望郷の念にかられました。
「では、はじめます」
鹿くんの声にハッとして顔を向けると、落語の高座を彷彿とさせるセッティングが準備されていました。
袋の裏に書いてある作り方を慎重に確認して、ボウルにパンケーキミックスと豆乳、それから10gの油を入れていきます。
キッチンスケールの上に置いた大さじに油を注いで計ろうとしているあたりに、液体をグラム表記されてテンパっている様子が伺えました。
混ぜてみた感想を聞くと「大手メーカーのパンケーキミックスより、よく混ざります。見た感じの無添加感もすごい。雑穀米みたいな…」とのことでした。
自分の着ているTシャツにプリントされている「ざっこくまい」の文字が、無意識に刷り込まれたかなぁと思いました。
混ぜ終わったら焼いていきます。
フライ返しはありますか?と確認すると「あ、木べらで…」との返事。
「前はスプーンでやってたんですけど、さすがにどうかと思って木べらを使っています。プラスチックのしゃもじでやった時は溶けました」と、これまた若さが眩しい回答をいただけて、両手にしゃもじを持って応援したい気持ちになりました。
弱火でじっくり3分。
「ホットケーキを焼いている時間のほとんどは、待っている時間なんですよ」
鹿くんがぽつりと言ったので「焼けるのを待つ間は何を考えているの?」と聞くと、何も考えていないと言われました。
「考えると焦げるんですよね。片手間に作ると伝わらないんで」と。何が伝わらないのかよくわからなかったので、わかったふりをしておきました。
マリールゥのパンケーキは焼けていく様子がとても自然。
過剰に膨らんだり香料の匂いがすることはなく、ふわっと膨らんでポップコーンにも似た香ばしい匂いが辺りに漂います。
「そろそろひっくり返しますね。じゃ、いきまーす」
焼き色はちょっと薄め。いつもと粉が違うので、勝手が違ったか?
焼きあがりました
同じ手順で3枚を焼いたところで、Instgram に投稿してもらいました。
こんなふうに投稿していることを知ると、いつものパンケーキの写真がより味わい深く感じられます。ふだんは、投稿したあとで一枚を冷凍して、残りの2枚にマーガリンを塗ってハチミツをかけて食べているそうですが、本日は私のためにトッピングをしてくれるとのこと。
一体、どんなトッピングが待っているのでしょうか?
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