煮え立つお鍋の中に浮かんだ謎の三角形。
その正体は…青森と岩手で主に愛されているご当地めん「そばかっけ」です!
今回は、岩手県産のそば粉を使用している古舘製麺所さんのそばかっけをご紹介します◎
まるで和製ラザニア?
ちょっぴり変わった板状のおそば
パッと見、麺とは思えないような平べったい正方形の状態でお届けするそばかっけ。
そばをこねて薄くのばす地域伝統のかたちによって、普段はあまり味わえることのないそば本来の味を力強く感じられるようになっています。
鍋に投入するときは、約6等分に切り分けて三角形をつくるのがポイント。
大根・豆腐・ねぎなどを加えた昆布だしで8~10分程度ゆでたら、にんにくを効かせた味噌に絡めて食べるのがご当地流!
細切りされたそばとは異なるモチモチと弾力豊かな歯ごたえ。つるっと喉奥へ滑り込んでいく心地よい食感に、大人も子どももきっと夢中になるでしょう。
だんだんと気温が上がってくるこれからのシーズンは、冷やしかっけもおすすめです◎
夏でも冷たい風が吹く土地ならではの料理
全国的に暑くなっても、冷涼な季節風「やませ」に見舞われることの多い岩手県北。
ですが、その冷涼さのおかげで甘みとコクのあるそばがよく育つのだそうです。
ところで気になるのは、“かっけ”という名前の由来。
諸説ありますが、「さあ召し上がれ」を“かっけぇ”と呼ぶ県北の方言がルーツになったとも言われています。
長い冬を越すこの地方には欠かすことのできない、心も体もあたたまるご当地めん。
そばかっけはまさに、青森・岩手の土地が育んだ郷土料理といえるでしょう。