
柳田国男の「遠野物語」で知られる岩手県遠野市。この地にお店をかまえる和菓子屋「まつだ松林堂」さん。
民話のふるさと遠野の歴史や風土を大切に伝統の味と技を守り続けている創業140年のお店です。
今日はそんな「まつだ松林堂」さんの作る伝統菓子「明がらす」をご紹介します。
小さなお菓子の中に広がる民話の一場面のような風景
米粉・ごま・くるみを使った、かまぼこのようなかたちをしたお菓子「明がらす」。
大正時代に使用していたものを復刻した包装紙も人気の銘菓です。
雲平細工の生地、その見た目は明け方の空のよう。
切り口に見えるくるみがカラスが飛んでいるように見えることから、「明け方の空を飛ぶカラス」すなわち「明がらす」と名付けられました。
くるみのまわりにある黒ごまは、遠くを飛ぶカラスやスズメの姿のよう。まるで物語の一場面を切り取ったような、なんとも美しい見た目に、うっとりしちゃいます…。
こだわりの製法は一子相伝で伝えられてきた伝統の味
その日の気温や湿度によって微妙に変わる材料の配合は、職人が長年培ってきた経験によるもの。
材料のクルミやゴマは一粒ずつ吟味し、適したものを選り分け使用しています。
もちろん食品添加物や保存料は一切使用していません。
明がらすのもととなる生地は全身の力を使ってリズミカルにこねられ、まるで生き物のように弾みます。
作業台いっぱいに伸ばした雲平細工の生地。一枚の厚さはわずか数mm。下の机がうっすら透けて見える位の生地作りに職人の技が光ります。
遠野や明がらすをモチーフにした4種類のデザイン袋も大人気
松林堂さんの包装紙やシールなどにデザインされたカラスは
日本書紀に登場する縁起の良い3本足のカラス「八咫烏(やたがらす)」。
お祝い事のギフトにもぴったりなんです。
新しく発売されたレトロでかわいらしいデザインの小分け用紙袋は、ちょっとした贈り物におすすめです。
まつだ松林堂さんには、このほかにも「ぶどう飴」や「ひゃくねんばうむ」など民話の世界が息づく手作りの和菓子が多数取り揃っています。ぜひネットショップをチェックしてみてくださいね。