めざせ商品写真マスター! 撮影アイテム別おすすめライティング

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アイテムに合った「光」を選べば
写真のクオリティ3倍UPも夢じゃない!

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こんにちは。ディレクターのちょれです。「これさえ揃えればOK! 写真撮影3種の神器」や「商品写真撮影のイロハ」など毎回大好評いただいているカラーミーショップの写真セミナー。今回は、カメラの次にぜひそろえてもらいたい照明機材と撮影アイテム別の選び方をご紹介していきます!

あなたにピッタリの照明機材とは?

商品撮影において、最も大事な要素の1つはライティング。明るさをコントロールすることによって商品写真に表情や雰囲気をもたらしワンランク上の豊かな表現を可能にします。まずは照明の種類にはどんなものがあって、何をおさえればよいのか太陽光と人工光の違いを学んでいきましょう。

自然な雰囲気をつくる太陽光

撮影用の照明といえばプロがスタジオなどで使う「ストロボフラッシュ」を思い浮かべる方が多いかと思いますが、最も身近で高品質な光源は、太陽の光(自然光)です。条件さえ良ければこれに勝る光源はありません。ただし自然光を使う際の注意点もおさえておきましょう。それは一定の条件が得られないという問題。太陽光の色は時間帯によって変化しますし、季節やその日の天気によっても状態が変わります。日当たりの悪い部屋では使いにくいですし、当然夜間は使えません。太陽光(自然光)は高品質、低コストながらも、時間や場所を選ぶ光源であるということを覚えておきましょう。

品質が安定する人工光

蛍光灯やLED、ストロボ(フラッシュ)といった、照明機材から出る光はまとめて人工光といいます。人工光のメリットはなんといっても結果が安定すること。機材さえ同じであれば時間も場所も関係なく常に同じ結果が得られます(経年の劣化は多少ありますが)。どんなときにも安定した結果が得られることから、多くのプロも商品撮りの際は人工光を使って撮影を行います。一方、人工光のデメリットは初期投資が必要なのと、機材を使いこなすまでの多少の学習コストが掛かること。機材や学習のコストについてはどのタイプの照明を使うかによっても変わってきます。人工光は安定した確実性のある撮影が出来る反面、自然光に比べてやや高コストが必要なことを覚えておきましょう。

覚えておきたい人工光の種類4タイプ

1.ストロボ(フラッシュ)

フィルムカメラ時代からずっとある、一瞬パチッと光るアレです。カメラ本体にも付いているものが多いですよね。瞬間的に非常に大きな光を発するパワーがあり、多くのプロはこのタイプを好んで使います。商品撮影用にはカメラ本体のものではなく、ストロボ単体でのものを使います。大小さまざまなものが売られており、カメラ本体に取り付けも可能なクリップオンストロボや、単体でより多くの光量が得られるモノブロックストロボなどがあります。欠点は瞬間的にしか光を発しない(瞬間光)ので、結果がどうなるかは撮ってからじゃないと分かりにくいという点。つまり、結果をある程度予想できるくらいの経験と技術が必要になります。 140416_IMG_0652-studio9-2  

2.蛍光灯タイプ

ここ数年脚光を浴びるようになったのが、蛍光灯タイプ。家電量販店に売っているような一般的な蛍光灯を使った照明です。導入コストも低く、常に明かりがついている(定常光)ため、撮影結果が見た目で予想しやすいなど、アマチュアからプロまで幅広く使われるようになりました。普通のデスクライトをそのまま使ったり、大きなものを撮るために、蛍光灯を3~6個くらい並列して取り付けられる写真撮影専用のソケットが売っていたりもします。欠点はストロボに比べて光量がかなり小さいということ。ストロボと同じくらいの光量を得ようとするとかなり大きなシステムになります。ただし、最近はカメラの高感度性能が高くなってきており、その欠点は解消されつつあります。

3.電球タイプ(ハロゲンライト、タングステンライト)

いわゆる白熱電球です。オレンジがかった温かみのある光を発するライトで、業界ではまだ良く用いられますが、色温度が低く色をコントロールするのが難しかったり、発熱量も大きいため、徐々に影響力は小さくなってきています。

4.LEDタイプ

家庭内照明ではかなり一般的になってきましたが、写真向けには後一歩というところ。照明の質を表す指標に演色性という、太陽光で見たときにどれだけ近づけられるか?というものがあります。この演色性が一部の高性能タイプを除いて、蛍光灯よりも劣っていることが多いため、導入するには十分な照明知識が必要になります。あと数年すれば写真業界にも一気に普及する可能性はありますが、現状ではアマチュアがいきなり導入するには注意が必要です。

撮影したいアイテム別!あなたに合ったライティングをご紹介

食品をおいしそうに撮影したい人は…

日中に時間が取りやすく、日当たりの良い場所を確保できる場合は、自然においしく見えやすいので太陽光を使えるなら積極的に使ってみたいところ。照明機材そのものは必要ないので、光を和らげるためのレースのカーテンや<白いレフ版(これさえ揃えればOK! 写真撮影3種の神器)くらいを用意すれば手軽に撮影が始められます。ただし撮影する商品点数が多いと、時間が変わるにつれて光の色が変化したり、天候にも左右されるので仕事で安定的に撮る必要があるので、太陽光は、やや不向きです。

アクセサリーなどがメインで、なるべく低コストで始めたい人は…

小さな商品がメインで、出来るだけ低コストで始めたい人には、一般的な蛍光灯タイプのデスクライトがオススメ。光量自体は大きくありませんが、アクセサリーなど手のひらに乗るくらいの物であれば十分な光量です。直管蛍光灯(細長いタイプ)よりも、電球タイプの蛍光灯が使え、アームが自在に動かせるタイプのものがおススメです。量販店に行けば2,000~4,000円程度で手に入ると思います。 140416_IMG_0647-studio9  

雑貨などを手軽に撮りたい人は…

手のひらに収まりきらないサイズ(30~40センチ四方くらい)だと、デスクライト1灯では光量が不足気味になります。そんなときは2~3灯使うのもアリですが、出来れば写真用の蛍光灯照明を1セット導入するだけでもかなり違います。普通のカメラ屋さんにはなかなか売ってませんが。ネットの照明専門店で買えることも多く、例えばオムニバスという機材屋さんに売っている初めての撮影 「明るい」スターターセットなんかですと、大光量の蛍光灯に光を和らげるソフトボックス、スタンドまで付いてだいたい1万5千円くらいです。

トルソーやモデルを使った撮影をしたい人は…

撮るものが人物サイズになってくると、必要な光量はさらに増します。小さなライトを使うと明るさが不均一になってかえって結果が悪くなります。人物くらいのサイズを撮るなら、蛍光灯を3つないしは6つ並列に装着できる専用の照明を使いたいです。機材屋さんで言うなら、米国Linco社 パワフル撮影ライト FLORA スターターセットだと、6灯搭載可能の大型ライトで、約4万円ほどがおすすめです。 img02

より高度な撮影をしたい人は…

より高度な撮影をしたい人にはストロボタイプの照明をおススメします。蛍光灯タイプはその構造上、光の状態(硬さや拡散性)などをコントロールするのが困難なのですが、ストロボタイプは装着するアクセサリを変更することであらゆる光の状態を作り出すことが出来ます。2灯や3灯使った高度な撮影にも向いていますが、前述したとおり、使いこなすには経験と技術が必要なので始めての人がいきなり使えるようになるのは困難です。機材の調達コストも蛍光灯タイプよりも高くなります。専門家に技術指導を仰いだり、セミナーに参加するなどさまざまなコストをかける必要があります。

まとめ

ピッタリの照明機材は見つかりましたか? 商材によって光を自分でコントロールできるようになれば、商品の魅力もぐっと引き立つ写真ができるはず。カラーミーショップでは、今後もセミナーイベントで、撮影のサポートをしていきます。どうぞお楽しみに!

講師紹介
中原 一雄(Kazuo Nakahara)

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フォトグラファー/フォトインストラクタ/studio9 代表