
コリコリ食感が楽しい! 能登の呑んべえに愛される珍味「いかとんび」って?(石川)
弾力のあるまあるい身、コリコリとした食感…。
まるで鶏軟骨のような特徴を持ったこちらの食材、能登の港町では昔から「いかとんび」と呼ばれている珍味です。
気になるその正体は…イカの口の部分!
「とんび」という名前は、イカの口を覆う殻がとんびのくちばしのような形をしていたことが由来。ほどよく塩気が効いたその身は片手で簡単に食べられるので、呑んべえさんにはもちろん、小さな子どもからも親しまれています。
イカ1杯からたった1個だけ! 貴重な部位を贅沢串刺しに。
いかとんびは、イカ1杯から1個しかとれない貴重な部位。固く鋭い殻の部分はすべて取り除かれているので、どなたでも安心して食べられます。
網や魚焼きグリルでサッと焼いていただくほか、バターを溶かしたフライパンでソテーして、酒と醤油で味付けしても◎! ほのかに塩味がついていますが、味の加減はお好みでどうぞ。
やわらか食感の秘訣は「海洋深層水」
「いかとんびの殻を取って食べやすくしたら?」というアイディアを現実にできたのは、小木沖から取水している「海洋深層水」のおかげ。
ミネラル豊富なこの水で軽く下茹ですると、焼いた後も身が硬くならず、とんび本来の食感が長持ちするのだとか。クセになる食感の秘訣は、海の中にあったのですね。
いかがでしたか? 能登の呑んべえたちに愛される珍味「いかとんび」。
ぜひ一度、晩酌のお供にしてみてくださいね。