日本のカーテン文化を発展させたい。世界視野のオリジナル商品と「言い訳をしない」サイト作りへのこだわり。

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ショップオーナーインタビュー びっくりカーテン 片岡幸美さん

北欧やフランスなどのインテリア性の高いカーテンから、日本の機能性に優れたカーテンまで、圧倒的な商品数で多くの女性から支持を受け、見事カラーミーショップ大賞2015において金賞を受賞された「びっくりカーテン」さん。多くのファンに愛される理由は、日本のカーテン文化を発展させたいという熱い思いと、とことん顧客目線のショップ運営にありました。

父から継いだ事業がみるみる低迷…起死回生を狙うも大手モールに出店を断られる

びっくりカーテンさんは、とにかく商品量が多いことに驚きます。もともと卸売などをされていたんですか。

いえ、そもそも、父の代は健康器具の卸売りをしていて、カーテンは販売していませんでした。

そうなんですか!どういった経緯でカーテンを販売することになったんですか。

2代目として、父の会社を受け継いだんですが、そもそも父の営業力で成り立っていたような事業でしたので、売上がみるみるうちに低迷してしまったんです。

そこで、何か新しいことをしなくてはと、思い立ちましたが、手元に資金も無かったので、イニシャルのかからない事業=ネット事業という安易な考えで始めたのがきっかけです。

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ネットショップをやろうという気持ちが先だったんですね。

そうですね。カーテンを売ろうと決めたのは、もともと私がインテリアショップに勤めていて、カーテンの販売経験があったので…。

なるほど。健康器具から、カーテン販売と、急な事業の変更でなにか苦労されたことはありますか。

まず、楽天さんに出店を断られましたね…。

えっ

急な業態変更が審査にひっかかったようで、途方に暮れてしまいました。
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それで、カラーミーショップにたどり着かれたんですか。

そうですね。モールではなく、独自ドメインで運営していこうと決めて。いろいろ比較して、カラーミーショップさんの価格が他社と比較して破格にお安かったのと、1つのプロダクトIDで複数の価格を設定できるシステムが、カーテン販売にぴったりだと思い決めました。

え、カラーミーショップはカーテン販売にぴったりなんですか?

そうなんですよ(笑)デザインごとに違うIDになると、欠品や廃盤の際の管理もすごく大変ですし、売上の集計も、ID単位で分析すると、価格帯で商品が別れてしまっているので、本当に売れている柄を特定するのにも時間がかかるんです。

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管理コストの面で、役立っているんですね。

売り上げとしても、お客様が検索エンジンで検索して商品ページにこられた場合、デザインを気に入っていただけたとしても、該当するサイズの商品ではなくて、離脱してしまう恐れもありますしね。

カラーミーショップさんなら、カーテンという商材を扱う上で他社が苦戦している部分が非常に軽減されるんですよ。

そういった細かい仕様まで確認して選んでいただけたんですね。すごく嬉しいです。

独自に発展した日本のカーテン文化に、新しい風を吹かすオリジナル商品

それにしても、もともとは健康器具のお店だったとは、考えられないくらい、国内外のものすごい数のカーテンを取り扱ってらっしゃいますよね。いま、どのくらいの種類があるんですか。

デザインの種類は、トータルで3000種類を超えますので、業界でもトップクラスの品揃えだと思います。

100サイズ既製カーテン通販専門店|びっくりカーテン

3000種類!!!すごいですね。でも、窓の大きさや住宅事情は本当に様々ですもんね。

そうなんです。ですから、私たちが、扱うカーテンは既製カーテンですが、幅直しや無料の丈直しをご利用いただけるので、オーダーメイドのように1cm単位でピッタリのサイズのカーテンをご用意するようにしています。

びっくりカーテンさんは、北欧などの海外のカーテンの扱いもとても多いですよね。日本と海外のカーテンの特徴に違いはありますか?

世界のカーテンと日本のカーテンを比較すると、まず、素材が違いますね。日本はポリエステルを使ったカーテンがほぼ9割以上を占めていますが、海外では綿や麻といった、天然素材であることが多いです。

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むしろ、日本人は天然素材が好きだと思っていました。どうしてでしょう。

天然素材は、環境によって収縮してしまうので、たった1cmにもこだわる日本人の性質に合わないんです

なるほど、それはわかる気がします。

ポリエステルは、洗いやすいので、清潔だということも、日本人に好まれる理由だと思います。そもそも、 カーテンをインテリアの一部として捉え、デザインやテイストに重きをおく国の方が多いのに比べて、日本人にとってカーテンはあくまでも遮光と保温などの機能性がいかに充実しているかどうかに重点をおきます。

それもまた日本人らしいですね。

日本の家屋は、近隣同士、非常に密接している環境や、暑い夏、寒い冬があることも大きいと思います。
あとは、販売側の戦略もあるとは思いますよ。熱をカットする遮熱効果、光を遮る遮光、騒音対策の防音等、住宅事情と販売側の戦略によって、日本独自のカーテン文化が生まれたと考えています。

日本独自のカーテン文化!

海外の展示会などに行くと、日本のカーテンは縫製仕様も画一的で、生地はポリエステルなので、表情は同じ。面白さがかけているように感じると思います。
海外と比較すると日本のカーテン業界はまだまだ発展途上なのかもしれませんね。

様々な国のカーテンを扱うびっくりカーテンさんならではの見解ですね。

日本で独自に発達した「機能性重視のカーテン文化」と、インテリアとしての世界のカーテンをうまくミックスして、よりよい商品を開発していくことがこれからのカーテンショップの課題だと思っています

海外のカーテンでおすすめの商品はありますか。

海外のカーテンというより、海外の素材を使い、オリジナルで作成したこちらのリトアニアリネンを使ったカーテンがおすすめです。

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日本の家屋にも、ぬくもりのある、デザイン重視のカーテンを掛けて欲しい!という気持ちで独自開発したカーテンシリーズなんです。
ポリエステルでは味わえない自然な採光と、使い込むほどに、洗えば洗うほどに柔らかく馴染む「素材」本来の良さをご実感いただける商品です。

オリジナル商品も開発されてるんですね。スタッフの皆様で企画からされるんですか。

そうですね。スタッフがアイデアを出し合って、テーマを創出して、そのストーリーに沿ったデザインを企画していくんです。

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先ほどの商品のように、素材は海外のもので、企画はびっくりカーテンさんというのは、日本のカーテン文化に新しい風が吹きますね。

そうですね。オリジナル商品、輸入商品、国内調達と、幅広いルートでの商品調達という意味で、他社と差別化を図れると思うので、自信を持って突き進みたいをと思っています。

自分たちを守るためだけの不要な情報はとことん排除する

商品ページもとてもこだわりを感じますね。写真は自社で撮られてるんですか。

そうです。他のカーテン屋さんの多くはメーカーから支給されたカタログ用のデータをそのまま掲載されていますが、私たちは全て社内のスタジオでスタッフが撮影したものを、「この色じゃない・・・」「この風合いじゃない」などのイメージ違いが極力起こらないよう、慎重に色み等の調整を行い、掲載しております。

びっくりカーテンさんの商品写真は、たしかに手作り感があるように思います。

そうかもしれないですね。モデルハウスを借りきって撮影するメーカーさんの写真のほうがプロ感はでるのかなとも思います。
でも自分たちで作るからこそ、よりリアルで親しみのある画像に仕上げることができるんです

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写真だけでなく、説明もとても丁寧で、お客様を気遣ってらっしゃるように思います。

出来る限りシンプルでわかりやすい説明をすることは心がけています。

たしかに、わかりやすいです。

私たちが、大切にしているのは、自分たちを守るためだけの不要な情報を極力省略することなんです
クレームや不足を恐れてたくさんの説明を書き加えるお店が多いのですが、逆に説明を少なくして、本当に大切な部分がしっかりと伝わるようにシンプルでわかりやすいほうがいいに決まってると思うんです。

写真もメーカーさんの写真を使ったほうが、イメージと違うと言われても、「メーカーさんの写真だから仕方ないです。」と言えますし、運営としては楽なのではと思ってしまっていました。つまり、説明文も、運営目線ではなく、顧客目線ということを重視されているんですね。

そうですね。写真も説明文も、そういった心遣いが、オリジナリティになって、競合との差別化になればいいなと思っています。

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すごいですね。実際に、お客様の意見を取り入れる工夫などはされていますか。

開店当初から、お買い上げいただいたお客様に、お客様が実際にお部屋に掛けられた写真を添付して、ご感想をメールでいただくと、北欧ファブリックのインテリアフレームをもれなくプレゼントするというキャンペーン行っています。

もれなくプレゼントってすごいですね。キャンペーン効果としてはいかがですか。

いただいたご意見と写真をサイト上に掲載しているんですが、これを見て購入される新規のお客様も増えてきています。

新規のお客様の購入率が上がるというのは、素晴らしいことですね。

あとは、必ずいただいたご感想に対して、スタッフがコメント付きで掲載しますので、スタッフのコメントを楽しみにしていただいているお客様もいらっしゃいまして、一種のコミュニケーションツールとなっています。

カラーミーショップ大賞2015での受賞がカーテン業界の活性化に

さて、最後にカラーミーショップ大賞についてお聞かせください。昨年のカラーミーショップ大賞2015では、見事金賞を受賞されましたが、いかがでしたか。

率直にとても嬉しかったです!まさか金賞をいただけるなんて想像もしていませんでした。
金賞という滅多にない賞をいただけるのでしたら、授賞式にはスタッフ皆を連れて行ってあげたかった~と、少しだけ後悔しています(笑)

事前に賞の内容をお伝えできないので…でも喜んでいただけて嬉しいです。

ネットショップはお客様のお顔も拝見できない、裏方の仕事だと思っておりますが、評価していただき、このように栄誉ある賞をいただけたことで、私だけでなくスタッフにとっても、とても励みになりました。

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一般投票でたくさんの票を獲得されていましたが、どんなプロモーションをされたんですか。

主には、メールでのアプローチを行いました。これまでにお買い求めいただいたお客様を対象に、投票して下さい!というメールを送りました。ブログやTwitter等のSNSでも呼びかけました。

そしてあの投票数を獲得されたんですね。

とても感謝しています。あと、ご投票いただけただけでなく、たくさんの温かい応援のコメントをいただき、お客様とのコミュニケーションとしてもとても有効に活用させていただきました。

きっと、日々の暖かい接客が結果に結びついたんですね。受賞後、何か反響はありましたか?

受賞から半年以上経った今でも、受賞しましたというバナーをお店のトップに掲載させていただいているんですが、そのことでお客様からの信頼を得ることができていますし、売上にも少なからず影響しているように思います。

素晴らしいですね。

あとは、業界紙等からの取材が増えました。インテリアビジネスニュースさんや、繊維ニュースさんに載せていただきました。

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弊社の取り組みを取り上げていただくことで、業界に広く認知されるようになったのですが、色々と競合他社から真似をされるようになりました(笑)

!!!

でも、それもとても光栄なことと思っています。

そして何より、スタッフのモチベーションが明らかに上がりました。
一つのチャレンジを通じて、やってみることの大切さを学び、またお客様との繋がりの大切さを再認識させられました。これまで以上にお客様やお店を大切に思うようになれたと思っています。

カラーミーショップ大賞がそんなお役に立つことができたなんて、私たちも感激です。ぜひ今年も挑戦してくださいね!今日はたくさんのお話をありがとうございました。