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APPLE HOUSEさんとみなさまのご紹介をお願いします。夏目
弊社は、天然素材にこだわり、生地の染めから縫製まですべて自社内で行っているアパレルショップです。全国で、約50店舗の実店舗と2つのネットショップを運営しています。
私たちは、ネットショップの担当をしています。
(ネットショップの立ち上げを担当した夏目芙佐子さん)
すべて自社内で製造されるというのは、すごいですね。お客様はどういった方が多いんですか。夏目
20代から上は何歳でもという感じです。多いのは、40代、50代の方ですね。天然素材で、こういった着心地の良い形のブランドはなかなかないので、一度気に入っていただけると、リピーターになって何十年も着てくださるお客様も多いです。
ネットショップは、どうして2つあるんですか。夏目
もともとは、私が新卒で入社してすぐの2009年に楽天でネットショップを作りました。でも、運営する中で、「APPLE HOUSE」というブランドを好きで買ってくださる方が多いのに、モールに販売手数料を取られてしまってはダメだなと思い、2014年に販売手数料が取られないカラーミーショップで「本店」を作りました。
どういった担当割り振りで運営されているんですか。夏目
2つとも私が立ち上げを担当したんですが、今は後輩の二人に引き継いでいます。
(楽天担当の川口恵実さん カラーミーショップ担当の竹内詩織さん)
竹内
私がカラーミーショップの担当です。
では、楽天店は川口さんですね。川口
はい、そうです。
そもそも、どういったきっかけで楽天さんに出店することにしたんですか。川口
他のアパレル店舗さんが、楽天で生地やアウトレット商品を販売して、大きな売上を上げているという話を聞いて、 うちもやってみようということになったと聞いています。楽天では直営店でも販売している洋服に加えて、生地やアウトレット品を販売しています。
生地を染めるところから自社内で行われている御社ならではのビジネスですね。カラーミーショップでも生地やアウトレット商品は販売しているんですか。竹内
いえ、カラーミーショップの本店では、直営店と同じ洋服を中心に販売しています。
川口
楽天市場は、安いものを求めている方が多いので、アウトレット商品は楽天店でというのはありますね。
夏目
当初は楽天からカラーミーショップへ移行する計画でした。でも楽天には、外部URLが貼れないいですし、なかなかお客様を移行させるのが難しくて…。
楽天店から本店へ移行させるためにはどのようなことをされていますか。竹内
ウェブからの誘導は難しいので、発送した商品の中に、本店のURLが入ったお手紙をいれたりしています。新作も本店を先に出すようにしていますし、一部商品は本店でだけ販売しています。
それでも、なかなか難しいんですね。竹内
でも、実は…今日見てみたら、楽天店の売上をカラーミーショップの売上が上回ってたんです!!
夏目
え!!!!!!ほんと!!!???
竹内
はい、ついにやりましたね。
2年の努力が実りましたね!
2つのネットショップを立ち上げられた夏目さんですが、もともとウェブの知識はあったんですか。夏目
小学生の頃から、自分でホームページビルダーで作ったホームページをジオシティーズで公開したりとかはしていました。でも、専門的な学校に行ったりとかはしていないので、わからないことはインターネットで調べながらコツコツ作り上げました。
オリジナリティもありますし、とても綺麗にサイトがつくられていますね。夏目
プロの方に見られるのは恥ずかしいです…。裏側のソースは絶対に見せられません(笑)。
苦労されたことはありますか。夏目
すべてが苦労でした…(笑)。
川口
今でも素人の知識で毎日大変ですけど、立ち上げはもっと大変ですよね。
夏目
新卒で入社したてなので、そもそもブランドのことがよくわかっていなかったのが不安でした。インターネットは、一度公開してしまったら、誰に見られるかわからないですし、私のせいで40年も続いてきたブランドに傷をつけてしまってはいけないというプレッシャーでいっぱいでした。
夏目さん以外に、インターネットに詳しい方はいらっしゃらなかったんですね。夏目
そうです。本やインターネットで検索して地道につくりあげていきました。
弊社は、基本的にできることはすべて自社内でやるということがモットーなんです。布の染色から、デザイン、縫製、販売まで。ですから、ネットショップも同じように、他に任せずやろうという方針になったんだと思います。
自社のブランドを守るための手段ですね。夏目
ただ、新卒の私にその責務が果たせたかどうか…(笑)
どういったことを励みに乗り越えられたんですか。夏目
お客様のレビューですね。配送をする際に、手書きのメッセージをつけているんですが、それを喜んでくださったり、注文から商品の到着までが早くて嬉しいとコメントしてくださったり。
実店舗とは違う反応なんですかね。夏目
実店舗で働くこともないまま、ネットショップの担当になっていたので、それが初めてのお客様との触れ合いだったんです(笑)。だから余計に嬉しくて。
あとは、少しずつではありますが、売上が日を追うごとに上がっていったのが嬉しかったです。毎日、パソコンに向かってひたすら商品を追加して、受注管理をしてとやっていることは地味なんですけど、見てくれる人はいるんだなと思って。
ネットショップ運営で工夫されていることはありますか。竹内
40代以上のお客様は、匿名や顔が見えないことが当たり前のインターネット文化に不慣れな方も多いので、なるべく人がきちんと運営しているんですよということを伝えるようにしています。
まずは、お問い合わせには、親切に対応しようと。若い方をターゲットにされたネットショップでは考えられないと思うんですが、電話でネットショップの購入方法についてお話することもあるんですよ。
それは大変ですね!でも、お電話できる窓口があると安心してくださりそうですね。竹内
うちの商品は手染めなので、どうしても多少の染めムラができてしまいます。写真と違うじゃないですかとか、不良品じゃないかといったお問い合わせがくることもあるんですが、そういったものも、お電話で一件一件対応するようにしています。
染めムラだったら、こういう染め方をしているので、どうしてもこういう風合いになるんですと細かく説明するようにしています。
ネットショップ上の注意書きだけでは足りないのですか。竹内
そうですね。ネットショップ上にも、こういったムラや筋ができてしまうことがあるということを明記したりもしていますが、やっぱりお問い合わせは来てしまいます。こういったところは、実物をみて買うことのできる実店舗より大変なところですね。
誠実に対応されていて素晴らしいです。声がきこえると、たしかにネットショップの向こうに人がいるということを感じてもらえますね。夏目
うちは、そんなにたくさんのお問い合わせがあるわけではないので、対応できていますが、もっと大きな店舗さんは大変かもしれないですね(笑)。あとは、人間味をだすというところでは、必ず手書きのメッセージを送るようにしています。数が増えると大変なんですが。
川口
セールの時は、みんな総出です。一日50通以上書く日もあります。しかも、書くのも一言じゃないんです。
竹内
初めての方には、「はじめまして」ですとか、こういう組み合わせはどうですか?といったこととかも。一人一人その方に向けて書いています。
根気のいる作業ですね。そういった努力が実って、本店へファンが集まってきてくださっているのですね。竹内
そうだったら嬉しいです。
それでは、最後に今後の展望をお聞かせください。竹内
1番はやっぱり売り上げを上げていきたいです。具体的な数字を出すと、今年の年間目標は前年比135%と設定しています。ちなみに、2016年1〜3月は前年比142%と順調に伸ばしています。今までAPPLE HOUSEを知らなかった、若い方々にもファンになっていただいて、達成したいですね。
これからも、カラーミーショップ店をどんどん成長させてくださいね。今日は本当にありがとうございました!
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