ネットショップ黎明期を生き抜いたギャングスタに学ぶ「新しいブランドの作り方」

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ショップオーナーインタビュー
「バンダースナッチ」代表・藤井裕二さん

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神奈川県横浜市にある「バンダースナッチ」。ベビー服&子供服ブランド「ギャングスタ」をECで展開しながら、イラストをアップロードするだけでアパレル商品を作れるオンラインサービス「STARted」を展開する藤井さんに、“新しいブランドの創り方”について教えていただきました。

ベビー服&子供服ブランド「ギャングスタ」が生まれるまで

藤井さんがバンダースナッチを立ち上げた経緯を教えてください。

サラリーマン時代に、同じチームだったメンバー3人で「会社をやろう」という話になって。何か新しいことがやりたかったんです。前職は小売りの会社にいたので、店舗に立っていたこともありますし、管理部門やバイヤーの仕事も担当していました。

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そのなかで、社内ベンチャーとしてeコマースを立ち上げたのですが、私が現場あがりだったこともあり、店舗とECのつなぎこみも結構がっちりやっていました。当時(2003年頃)は、まだ店舗とECの在庫を連動しているところといえば、ヨドバシカメラくらいしかなかったと思うのですが、オンラインもオフラインも関係なく購入してもらえる環境を作りたかったんです。

まだO2Oの概念もなかった頃のことですよね。

はい。POSレジのシステムとWebのシステムをつなぐことで実現していました。今では珍しいことではありませんが、当時はまだ一般的ではなかったので、外注先のシステム会社の担当者には、驚かれましたね。

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独立して、ECをやろうというのは、最初から決まっていたのですか?

まずは足元の売上を固めようということで、地道なECからスタートするために、「ギャングスタ」を立ち上げました。

本当は、セレクトショップをやろうと思っていたんです。ママ雑誌に載らないようなメンズブランドのキッズラインを集めて。でも、「キッズだけ取引してほしい」とブランドに持ちかけたら、かたっぱしから断られてしまいました。

当時は今ほどECが普及していなかったこともあり、「通販専業の会社とは取引しない」と相手にしてもらえませんでしたね。

もうブランドを自分たちで作るしかない、ということになり、「ギャングスタ」を1から創ることにしたんです。

アパレル初心者でも飛び込み電話で道は開ける

「ギャングスタ」の滑り出しはどうでしたか?

“メンズライクなベビー服&子供服”というコンセプトのウケがよくて、『モノ・マガジン』『Lightning』『Daytona』といった雑誌に、次々と取り上げてもらえました。

雑誌の編集部に電話をかけて、「こういうブランドですが、載せてもらえませんか」と言ったら、「じゃあリリースを送ってください」と、とんとん拍子に話が進んで。雑誌の代表電話にかけると営業に回されてしまうだけですが、直接、編集部に電話をかけたのがよかったみたいですね。

創業メンバーのどなたかが、アパレルのノウハウをお持ちだったのですか?

いえ、まったくありませんでした。作ってくれそうなところに、とにかく電話をかけまくりましたね。

アパレルの中でも、僕たちが扱っている乳児服は、法律の規制が厳しいんです。例えば、“空気中にも含まれるホルマリンという物質が、ゼロじゃなきゃいけない”とか。袋を開けると、もう売り物にならないので、“パッケージを開けたものは販売しないようにする”といったことも、ひとつずつ学んでいきました。

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デザインはどうされたのですか?

僕たちがコンセプトを決めて、グラフィックデザイナーさんにデザインを起こしてもらってから、服飾デザイナーさんに調整してもらいました。「人間は、この形では着られない」とか「このプリントは技術的に不可能だから、こう修正した方がいい」といった感じで。

いきなり服飾デザイナーさんに話をしなかったのは、なぜでしょう?

何を作るのかが明確になっていないと、ブランドのコンセプトだけを持って行っても、「じゃあ、何を作りましょうか」という話で止まってしまうので、まず絵にするところから始めたんです。

実際に商品を作るのは、国内ですか?

生産ロットや価格の問題で、他の日本ブランドの商品を作っているような、信頼できるところを探して、中国の上海で作っています。

エンジニアがいるのにカラーミーショップを選んだ理由

「ギャングスタ」は最初からカラミーショップで作られたのですか?

そうです。売るものが決まって、いよいよお店を作ろうと思った時に、「どうせなら自分たちの技術を活かしながら、スピーディーに立ち上げたい」という話になり、カラミーショップを選びました。

前職で大型から小規模なものまで様々なECサイトを見てきた経験から、自由度の高さが重要だと思っていましたので、ASPでありながらカスタマイズの自由度が高いカラミーショップは、いいなと思ったんです。社内にエンジニアがいるため、EC-CUBEをベースにカスタマイズしたり、自社開発したりすることもできたのですが、スピード感とのバランスを考えると、これしかないと。

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かなりカスタマイズされているということで、話題になっていましたよね。

はい。今はカスタマイズしているお店もたくさんありますが、当時は少なかったので、注目してもらえました。創業メンバーの1人がエンジニアだったというのは、強みでしたね。「開発力を見せつけるくらいの面白いサイトを作らないといけない」と意気込んでいましたから。

今はカラーミーショップも進化しているので、そんな高度な開発力がなくてもできることは増えていますけどね。

バンダースナッチ流、ECサイトの作り方

子供の年齢に合わせたサイズ別で、見やすいサイトになっていますよね。

「ギャングスタ」の場合はギフト需要が高いので、“甥や姪の1歳の誕生日に買ってあげたい”といった方が、サイズで迷わないように選びやすくしてあります。

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どんなお客様が多いですか?

やっぱり多いのは、首都圏のお客様ですね。「ギャングスタ」が扱っている0歳〜3歳というのは、子供がすぐに大きくなってサイズが合わなくなってしまうので、「自分の子供のために、良いものはちょっと…」とためらわれてしまうのが残念ではあるのですが。1歳のお祝いなどで、カバーオール(つなぎ)を購入されるケースが多いです。

サイト内の文章やキャッチコピーは藤井さんが書いているのですか?

はい。そろそろ僕が書かないで済むようにしたいんですけど(笑)

サイトで使用している写真はモデルさんですか?

知り合いのお子さんに頼んでいます。スタジオで撮影することもありますし、自分たちで撮影することもありますね。子供っぽい自然なしぐさが逆にいいんじゃないでしょうか。子供は大きくなってしまうので、半年や1年後は同じモデルさんを使えない。他のキッズアパレルさんも苦労されていると思いますよ。

オリジナルブランド構築プラットフォーム「STARted」

貴社ではECサイト以外にも「STARted」を運営されていますよね。

はい。「STARted」は、個人がイラストひとつでオリジナルのブランドを立ち上げられるプラットフォームです。「ギャングスタ」のショップ運営についてブログを書いていたら、「私もアパレルブランドを立ち上げたい」という人から連絡がくるようになったので、そうした人たちのユニークなアイデアを形にするサービスを作ろうということで立ち上げました。

誰でもブランドを立ち上げることができると。

サンプルを作ってみるだけでなく、コンセプトやデザインがどれだけ世の中に受け入れられるのかを試す、マーケティングの場としても活用していただけます。「ギャングスタ」を立ち上げた時に、あったらよかったなと思ったものを詰め込んだサービスでもありますね。

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新宿・伊勢丹の催事にも出展されていましたよね?

ローンチしてすぐに伊勢丹さんが声をかけてくださって。スタートアップのイベントで使ってくださったんです。他にも漫画家さんや出版社とアライアンスを組んでらコラボレーションしたりもしています。

 今後はどんな風に「STARted」を育てていきたいですか?

これからも服飾専門以外の方が作ったブランドが「STARted」を経て、大きく羽ばたいてくれるプラットフォームになると面白いですね。

失敗or成功よりも、作ることそのものに、まず喜びがありますから。商売っ気にとらわれず、個人クリエイターだからこそ生まれるデザインやコンセプトを大切にしていきたい。

これまでアパレルには、個人のクリエイターが活躍できる場がなかったので、バンドが自費でライブをやるような感覚で、ブランドを作ってもらえたらいいなと思っています。

では最後に、これからネットショップを始めようという方にメッセージをお願い致します。

物事をフラットに考えて、0から始められるというのが強みになると思うので、自分たちの商材や能力を活かすにはどうすべきかを考えてから、それを実現できるやりかたで実行していけばいいのではないでしょうか。

ありがとうございました!

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