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  • 2014年7月22日 おいしいものがあふれる時代だからこそ、ウチを選んでもらう理由を作らなくちゃ。

おいしいものがあふれる時代だからこそ、ウチを選んでもらう理由を作らなくちゃ。

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ー さっそくですが、お店を始めたきっかけを教えてください。

もともと広告代理店でコピーライターとして働いていました。そのときの上司の「広告をするなら自分で物を売ってみなきゃ」という一言で、両親が営むチキン専門店「ブエノチキン浦添」のネットショップを始めたんです。 その後、店長である父が体調を崩し、長時間の立ち仕事ができない状況に。考えた末に少しでも両親の助けになればと代理店を辞めてお店を継ぐことにしました。2代目ブエノチキン店長として、そしてネットショップの店長として、今まで両親がコツコツ積み上げてきたおいしさをもっと多くの人に知ってもらうために、本気の運営をスタートしました。  

ー お店のコンセプトを教えてください。

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コンセプトは「にぎやか家族が元気に働くお店」。私の考える「よいお店」とは、商品がよいのは当たり前で、それを売っている人が商品を心から愛していて、楽しそうにイキイキ働いていることです。なのでブエノチキンも、60代にもかかわらず元気に働く父母や、脱サラするほどチキン好きな私の存在をもっと知ってもらうことを大切にしています。 そのためにスタッフ写真をたくさん使い、私自身の店長プロフィールもこんなかんじで長~く書いているんです。「こんなにチキンが好きで、こんなに楽しく働いてる人たちが作るものなら、きっと美味しいに違いない!」ひいては「家族経営って、楽しそう!」欲張りですが、そこまで感じてもらいたいんです(笑)。

ー ネットショップの立ち上げはご家族でされたのですか?

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当初は、すべて自分で作成しておりました。ドメインの取得から取引法の設定、文章、画像作成、写真撮影まで…。もともと、HTMLをかじった程度しかネットの知識がなかった私。必死の想いで広告代理店時代の上司にすがりながら、カラーミーショップの開業から文章・バナーの作り方、ツイッターでの拡散方法、お客さまの心をつかむ手紙のやりとりなど…細かい部分まで教えてもらいました。 資金はカラーミーショップに使った1万円ほどと、品数はブエノチキン1羽…いや、あえて言うなら品数は1羽~5羽ぐらいまでを商品として用意してたと思います。(うろ覚えですが。)それからしばらく経った2013年にショップをリニューアルしたのですが、そのときは、構成と文章、ディレクションを担当し、デザインと撮影はwebデザイナーの友人にお願いしました。コピーライターで培ったノウハウを存分に活かしております!開業準備のコツは、困ったらとにかく周りの人に頼ってみることです!

ー 集客はなにかされていますか?

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世の中においしいものが溢れてる今、価格競争に巻き込まれずに長く買ってもらうには「あなたから買いたい」と思っていただくことが必須!ですので、両親や私の「個性」を感じていただけるように努めています。そこで活用しているのがメールです。高値の商品じゃないので、ショップ店長の私のキャラクターを「近所にいる、たまに立ち話する陽気なお姉ちゃん」ぐらいの立ち位置に設定しています。単に丁寧なメールではなく、お互いに前から知ってるような気持ちでやりとりをさせていただいています。 その効果か、商品の受発注・発送お知らせメールからやりとりが続いたり、商品を購入していない時でもメールをいただいたり。たわいもない会話ですが、そうやってお客様の顔が見えるとショップ運営も楽しさがぐっと増します。こうしたやりとりを通してお客さまが実際に遊びに来てくれた時は、涙がでるほどの喜びです!

ー 素敵ですね!

仕事もプライベートも関係なく、出会った人にはとにかくブエノチキンの美味しさを語るようにしています。場合によっては変なTシャツも着ます(笑)!恥も外聞もすてて自分自身が広告塔になることが、沖縄から全国に知ってもらうためには必要だったんです。「チキンを見ると幸喜さんを思い出す」「幸喜さんを見るとチキンが食べたくなる」そういうパブロフの犬的な効果を狙って生きています。うちは実店舗があるので、ネット購入はもちろん、お店に来てもらうことが最高のゴールです。商品を買うだけじゃなく「お店に行ってみたい」「スタッフに会ってみたい」という、ブエノチキンへの興味と愛着を持ってもらうことが、長いお付き合いにつながると信じています。

ー SNSをすごく活用されていますよね。

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Facebookページは、1日1回くらい、お客様スナップやブエノチキンレシピ、メディア情報をお届けしています。ただのお客様スナップではなく、何の仕事をしている人か?どこから来たか?など、できるだけ聞いて書くようにしています。Twitterは、1日4~5回くらいの更新。ブログ更新のお知らせやお客様のスナップなどをFacebookやInstagram(インスタグラム)と連携させてお届けしているので、より細かな更新情報になってきます。 それから、個人的にとても活用しているのが「Instagram」。料理やお客様スナップ、日常の1コマ…。おしゃれで楽しい暮らしをしているチキン屋さんという印象ができるよう活用しています。ブログは個人的な書き物のようにして使っていますね。チキン愛や商売への考え方を知ってもらい、共感してもらうことが目的です。週に3回程度の更新で、お店の近況やわたしの日々考えていることを発信しております。

ー 影響を受けた方はいらっしゃいますか?

とにかくたくさんの方がアドバイスをくださった中でも… 事業プロデューサーの島田昭彦さんは特にお世話になりました。会社員時代に出かけたセミナーで出会った、クール京都の仕掛け人。私の実家がブエノチキンだと知ると「面白い!継ぎなよ!」と言ってくださったのでその一言が「いつか2代目やろう!」と思わせてくれました。また、彼の教えで「つくる力を1としたら伝える力に5かけろ」というものがありPRする大切さも教わりました。

島田昭彦さんの書籍『デキる人は皆やっている』はおすすめです。 それから、ECコンサルタントの水上浩一さん。全国各地でスモールECショップの勉強会を開催している先生なのですが、沖縄でもたくさんの仲間が水上先生のノウハウを使って目標達成しています。私も友だちに紹介されて半年受講、少しづつですが確実に成果が出ています。個人プロフィールを強化するといった、小さい店舗が伸びるためのノウハウを学べる、とってもおすすめ勉強会です。 このほかにも、言わずとしれた、くまモンをデザインしたアートディレクター水野学さんの講座で教わった「色」を大切にすることが、企業や商品を効果的に使うためにすごく役立っています。書籍『アイデアの接着剤』はとても勉強になりました。

そして、会社員時代の上司(会長)で、人生の師匠、現在は沖縄公共政策研究所の理事をされている安里繁信さん!彼のブログを5年ほど担当しており、その中で信念を持って生きること、新しいことに挑戦すること、すべてのことは自己責任であること…などなど、大切なことを山ほど教わりました。私、幸喜朝子の半分は彼でできています。(笑) あとは、フードクリエイティブチーム「eatrip」主催、野村友里さんのサイト。ここは本当におしゃれでおいしそうで、見ているだけで行きたくなってくるんです。ブエコ憧れの人、そしてショップです。

《参考》幸喜さん担当時の安里繁信さんブログ

しげ脳vol.51「君は何者か~行動まで移すのが本物~」  しげ脳vol.18「成長~金魚鉢の人生でいいのか」  

ー ネットショップがきっかけでお客様と仲良くなったことはありますか?

東京からおトリ寄せしてくれるご夫婦。旅行で店舗にも遊びにきてくれたのをきっかけにツイッターでもやりとりする仲に。私が東京に行った時は旦那様のレストランにも招待してくださいました。そんなご夫婦からもらったのが、「顔が見えてるから、余計に美味しい」という言葉。ただのチキンの丸焼きじゃなく、「ブエコさん一家が売ってるブエノチキン」を愛してもらえること。日々の活動を見てメールをくださる方も多く、(カラーミーショップ大賞の件も、祝福のメールをたくさん頂きました!)ネットショップを通じてお友達が増えていくことがすごく嬉しいです。

ー 苦労したことはありますか?

2009年のオープンからだいたいよくても月の売上げが5万円…。ほそぼそと4年続けてきて、やっと盛り上がったのが2013年でした。ブログやfacebookでの地道なPRが実を結んだのか、クリスマスの受注が倍増。前年の約7倍になったんです!私はすごく嬉しかったのですが、ただでさえ忙しい時期に梱包や発注などが増えてしまい、慣れない作業に両親が困惑。60代の父母に新しいことや急な繁忙は歓迎されず、店長である父から、ネットショップはやめなさいとまで言われてしまいました。 お店を盛り上げるためにしていることが、逆に両親の負担になっている。なんのために2代目を始めたのか??私の存在はお店に必要ないのか???すごく悩みましたが、喜んでくれるお客さまがいることも事実。「やっぱりネットショップはやりたい!!!」そう強く思い、なんとか両親の力を借りずに運営できるよう工夫することにしました。梱包作業などネットショップに関わることは私がやるようにして物理的な負担を減らしたんです。それから、お客さまからいただいた感謝のメールを両親と共有するようにしました。ネットショップがあることで喜んでくれる人がいることを伝えたかったのです。  

ー 今後、やってみたいことはありますか?

幸いにもネットショップのお客さまが来店してくれることもあり、徐々に両親もネットショップの良さを理解してくれ、さらには今回のカラーミーショップ大賞の受賞もあり、今では協力してくれるようになりました。私の跡継ぎに反対していた母も、お客さまに「ブエノチキンが繁盛してるのは娘のおかげですよ~!」と言ってくれるようになり、今では、家族もショップもよい感じにまわるようになりました。今後は同じ市内のパン屋さんとブエノサンド祭をするなど他店とのコラボもしていく予定です。いつかは海外進出とか「ブエノチキン野外フェス」とか…(笑)。「こんな小さいローカル店舗がこんなことやっちゃうの!? 」と誰もが突っ込みたくなるような、おもしろいイベントをやっていきたいですね。

ー 最後に、あなたにとってネットショップとはなんですか?

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これからネットショップは、セレクトショップが増えていくんじゃないでしょうか。食品とか衣料とか家電とか、分野ごとのショップではなく。存在感のある人やショップがセレクトしたものを売るショップが増えていく。つまり、オーナーさんのセンスと信頼感が商品価値を高めていく時代がくると思うんです。ネットショップは、世界の入口です!幸喜朝子という、小さな南の島にいるふつうの人が「ブエノチキン」のネットショップを通して日本中の人と友だちになれたんです!!!人生を豊かにしてくれるすてきなツールで、大好きな商品を通して、世界とつながってみてください。

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